もうすぐ21世紀という年末に、100年後の大晦日を想像して書きました。

秋山晶さんから賞をいただいたことが、とてもうれしい思い出です。


 

 

 

ナショナル企業CM「もうすぐ22世紀」

 

 

 (SE)お茶の注ぎ~

 

妻:ねえ、田中さんちまた床上浸水だって。

夫:え・・また? 大変だなぁ、あのあたりは。

 

妻:砂浜がほとんどなくなってから、

 ホントに津波や高潮増えたわねぇ…

夫:うん。いまや海水浴も、アサリのみそ汁も、

 懐かしい思い出だな・・

 

 (M)やさしく~

 

妻:いいわねぇ、アサリのみそ汁って、

 私飲んだことないのよ。

夫:ええ?ほんと?

 …そうか、君の方がだいぶ若いからな。

 でも、知らないほうがかえって幸せかもな。

 あのアサリの味・・コシヒカリの味・・

 

妻:コシヒカリは一度だけある。

 でも、なんだかベタベタしてて、あんまりおいしいと思わなかった。

夫:生まれたときからインディカ米食べてると、そうだろうな・・

 東京が亜熱帯になる前は、新潟あたりでも栽培できたんだよ。

 

妻:へぇー・・でも、なにがおいしいとか、ぜいたくな話よね。

 食べるものがあるだけでいいほうよ。

夫:まあな。とはいっても、たまには近海物の刺し身なんかも食べたいけど…

妻:いくらすると思ってんのよ。

夫:冗談に決まってるだろ。

 

妻:異常気象で作物が育たないし・・

夫:昔は、思想とかで戦争したけど、

今は食べ物だもんな・・

妻:あさましい・・

 

夫:しょうがないさ。

 昔、地球が養える人口は60億が限界なんて言われてたんだぜ。

妻:今の半分以下か…

夫:でも皮肉だよな、熱帯が・・・BG

 

 

NA:それは、100年後の日本。

 いま想像されている、地球温暖化の影響です。

 ナショナルは、温室効果ガスの排出を削減するために

 製品の大幅な省エネ化、リサイクルを、進めています。

 このシナリオを、少しでも幸せに変えることができるように。

 

  (M)やさしく、せつなく盛り上がる~

 

妻:ねぇ、そろそろカウントダウン始まるわよ。

夫:おっ。いいねぇ、いよいよ22世紀か・・

 なんだかうれしいな。こんな時代でも・・

妻:どきどきするわね、どんな未来でも・・

 

   (SE:)TVの中からカウントダウンの声

 

二人:テン、ナイン、エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォー、

  スリー、ツーワン、ゼロ!

   (SE)歓声~

 

NA:ナショナルです。

 

 

 

 

 

2000年

秋山晶/TCC審査委員長賞

 

 

 

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自分のものは、全部いるもの。

他人のものは、全部いらないもの?



 

ナ ショナル食器洗い乾燥機「他人のムダ」

 

 

母:お父さん、野球帽いったいいくつ持ってるの?

  似たようなのばっかし。ムダね〜。

 

父:お前だって、洗面台の所。

  なんであんなに何種類もの化粧品が必要なんだ。

  顔は一つだろう。ムダだなぁ。

 

母:あれは、みんないるのよ。

  それより、あなたのアウトドア雑誌。

  すごい場所取ってるのよね〜

  スペースをムダにしてるわ。

  古いのはみんな捨てちゃわない?

 

父:あれは、みんないるんだ。

  ムダと言うならば、お前の服だろう。

  場所を取っているというのなら、お前の靴だろう。

 

母:TPOにあわせると、あれで最小限度なの。

  それよりあなたの一眼レフのレンズ。

  20ミリから35ミリ、28ミリから70ミリ、

  35ミリから105ミリ、24ミリから120ミリって、

  どうして微妙にダブって何種類もいるのよ。

 

父:あれで最小限度なんだ。全部いるんだ。

母:猫撮るのに?

 

父:そうだよ。全部いるから買ったんだ。

  いらないなら買わないだろう!

 

母:じゃあ、なんでいま全然使わないで、デジカメばっか

  使ってんのよ。

父:便利なんだよデジカメの方がっ・・(TPOってものが)

  BG〜

 

 

NA:他人のムダには気づくけど、自分のムダには気づきにくい。

   手洗いの10分の一、ナショナル食器洗い乾燥機なら

   水のムダは省けますよ。

   エコアイデアの、ナショナル!

 

 

 

 

2008

ACCブロンズメダル

 

 

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収録の日が、2003年のイラク戦争開戦の日でした。

スタジオで、暗い気持ちでニュースを見守りました。


 

 

ナショナル無電極パルックボール「未来は明るいか」

 

 

 

NA:この半世紀の間、

   その時計は、

   針を進めることもあれば、

   針を戻すこともありました。

 

   ヒロシマ・ナガサキに原爆が投下された2年後の1947年。

   あるアメリカの科学誌が発表した「核の時計」。

   世界の終末を午前零時と見立てた時計は、

   12時わずか7分前の、11時53分から、時を刻み始めました。

 

   1953年、2分前。

   1960年、7分前。

   1984年、3分前。

   1991年、17分前。

 

   大国の核実験や、軍備の強化で針を進め、

   軍縮の話し合いや、平和への歩み寄りで針を戻す・・

   行きつ戻りつする針は、

   善と悪の狭間で揺れる、人類の良心のようでもありました。

 

   しかしここ数年、針はただ、進み続けています。

   戻る力を失ったように・・

 

   1995年、14分前。

     98年、9分前。

   2002年、7分前。

   そして・・2003年。

 

   未来は、明るいか。

   未来は、明るいか。

 

   今日明かりが灯った無電極パルックボールは、

   これから8年間、輝き続けます。

   8年後の世界が、今日より明るいことを、願いながら。

 

   なぜなら人間の智恵は、

   世界を照らすためにこそ、あると思うから。

 

   ナショナル。

 

 

 

 

2003

ACCファイナリスト

 

 

 

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「クマピ」とは、ブラピみたいにハンサムなクマのぬいぐるみ。

子供の頃、くまちゃんというぬいぐるみを、大切にしていました。

 


 

 

ナショナル洗濯乾燥機「クマビ」

 

 

  (SE)かすかなモーター音

 

くまちゃん:あ〜・・気持ちいい。身体が、乾いて行く・・

     この世の中に、こんなに長く在て

     まだ始めての事があるなんて…うれしかった。

 

       (M)せつなく〜

 

くまちゃん:今日生まれて始めて、みっちゃんに、風呂入れてもらった・・

      実は、身体が年々汚れて行くのが、ちょっと…恥ずかしかったんだ・・

 

      でも・・ちょっと汚れている所が「かわいい」なんて言われると

      それもそうなのかなと、自分を納得させたりもした。

 

      男の年齢を刻む事のできない顔だから・・仕方ない。

      かわいいというポイントに、人生を賭けるしかないオレ・・

 

      みっちゃん、君の成長をずっと見守って来た。

      君が幼い頃には、僕と君は、お似合いのカップルだったけど

      君が美しく成長するにつれ僕は釣り合わなくなって来た。

      ・・綿も少し、出てきた。

 

      でも、君が哀しい時、僕は誇らしかった。

      君を泣かせるやつより、君の事を想っている。

      君の役に立っている。

      これからも、ずっと、君を見守っているよ。

      あ、そうだ・・

      この間、おなか縫ってくれて、ありがとう・・

 

 

NA:愛着のあるくまのぬいぐるみも、やさしく乾燥できます。

  除湿した低温の風で乾かすから、大切な衣類も型くずれしない。

  ナショナルヒートポンプななめドラム洗濯乾燥機。

 

     (SE)カチャ(乾燥機ふた)

女:ふかふかになったね。

くまちゃん:くま!

 

NA:一番愛される洗濯乾燥機へ。

 

 

 

 

2007

ACCファイナリスト

 

 

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8年使える電球・・ということは、人生は電球10個分か・・

と、しみじみ思って企画しました。

 

 

 

 ナショナル無電極パルックボール「8×10」

 

 

 

女:8年間切れない電球か・・

      キュキュキュ・・(SE)電球を取り付けながら

  ・・・よし、と。

  8年先かぁ・・私何やってるかな。

  すごく先のような気もするけど・・すぐたっちゃうような気もするなぁ。

 

            (M)〜

8年後の女「ほんとにそう。8年なんてあっという間だったわ。」

女:えっ??

8年後の女「私・・8年後のあなた。流されてると人生早いわ。

      思えば2003年の頃は若かった。

      あの頃なら、なんでもやれたのにって・・今、後悔してるのよ。」

女:本当??

 

24年後の女『あらあら・・なんってもったいないこと言ってるのよ。

       8年後さん。』

8年後の女:「え??」

24年後の女:『私の目からみたら、あなただって若いわ。

        まだまだなんだってやれるじゃない。』

8年後の女「そうかしら・・あなたは?」

24年後の女『・・24年後のあなた。

       あの頃なら何でもやれたのに・・なんて、私の年になっていうセリフよ。

       いつも夢みたいなことばっかり考えて、今日をしっかり生きなかった。

       ・・今、後悔してるのよ。』

 

40年後の女【あらあらあら、なんてもったいないこと言ってるの?】

女&8年後&24年後「あなたは??」

40年後の女【40年後のあなた。・・みんな相変わらずね。

       でも思い出して。

       小さいころのあなたはそれはそれは、時間を大切にする子だったのよ。

 

8才の子:10時から11時までは、国語の勉強。

     11時から12時はお部屋の片づけ・・それからね・・

 

40年後の女:1時間1時間を大切に生きていた・・

       私は、こんなふうに、これから残りの人生を輝き続けるつもり。

       年齢なんて関係ないってやっと気付いたのよ。

       人生ってね、たった8年×10回しかないのよ!!

 

     (M)〜夢から覚めるようにふっと音楽終わる

 

女:8×10か・・

 

NA:そういうわけで、次の8年をご一緒に。

   ナショナル無電極パルックボール。

 

 

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働く女性にとって、35才は、こころが揺れ動く年齢かなと

思ったりします。

 

 

 

ナショナル冷蔵庫「35才」

 

 

女:10年はあっという間だった。

    M:♪〜

女:一年一年を噛み締めるように過ごしていたのは、30才くらいまでで、

  それを過ぎると、急に時間は

  一年一年の区切りがなくなったように、だらだらと流れだした。

 

  そんな区切りなど、気にする暇もないほど忙しかった。

  そしていつのまにか、35才になっていた。

 

  若いと言われるときもある。

  もう若くないと言われる時もある。

 

  部下もできて、自分に教えられる事を、精一杯教えながら

  いやというほど、自分の未熟さ、経験の足りなさを感じていた。

 

  一人前と、自分自身が思えるはいつなんだろう。

  それはきっと、ずっと先の事なんだろう。

  その時間の途中に、結婚とか、母になる事とかは

  あるんだろうか?

 

  男の時間と、女の時間は、違うから

  一生仕事をすると決めていても、時々くじけそうになる。

 

  特に、夕食も食べずに、残業して、遅く帰った日…

  でも、冷蔵庫の前に立つ。

  まず、冷凍室からご飯を出して、あたためる。

  あとは、在りあわせのおかずでいい。

 

  食べてるうちに、元気が出てくる。

  ぼりぼり、もりもり、ぼりぼり、ぱくぱく・・

 

  食べる事は、生きる事。

  生きる事は、食べる事。

  こうやって、今日も私は、生きている。

 

 

NA:冷蔵庫の中にあるのは、きっとあなたの元気です。

  広くて使いやすい、新・収納力のナショナル冷蔵庫。

  冷蔵室の棚の間が広がって

  お鍋もすっぽり入るようになりました。

  使いやすさのナショナルです。